屋根裏の散歩者

午前2時。
相棒様に起こされる。
視界に映る相棒様は
棒をもって天井をたたきまわっている。

一瞬、状況をはあくできず。
ブラックアウトしようとした私に
たたみかける絶叫。

「天井になにかおる!」

たしかに、相棒様の家の屋根裏には
ときどき、猫大の動物やネズミの群れ的なものが
いるようで、そんな音がするときもある。

ただ、別にそれは
日常茶飯事。

なぜ、私はいま起こされないといけないのか!?

と、おもった瞬間。

ドスンと鈍い音が屋根裏・・というより
その上の屋根の上から聞こえる。
明らかにでかい。重い音だ。

しかも、こちらが大きな音を出すと
通常の動物のように逃げるのではない。
動きがなくなる。
逆に静かにすると移動する。

それは少しづつ、隣の建物に近い方へ移動していく。

緊張の瞬間。
相棒様はゴルフのパターを
私は十手をもって(十手?!)
音を追跡。

約15分後、だだだ!と大きな音を残して
気配は消えた。

その時に表に出て確認すればよかったんだと
思うんだけどあまりに怖くて。
まんじりともせず朝を迎えた。

朝、外から屋根をみたがよくわからず。
ただ、となりのマンションの3階、もしくは2階のベランダ
あたりからなら
家の屋根に乗り移れるかも・・
音が消えたあたりから隣の建物の屋根に飛び移れるかも・・。
(その先は2階の高さから飛び降りるか
電柱を伝って降りるしか道は残されてないが)
という結論に達した。

あれは人だったのか。
それとも大きな猫だったのか・・・。

謎は深まるばかり。