あたかも雲に駕して行くように見えたのである

滝の白糸

早朝、新潟駅に向うと
昨日の新潟戦で旅行プレゼントのスポンサー、コンチネンタル航空の日本支社長が
息子さんと駅に・・・
と、ふと横をみればジュビロの若手選手が駅弁を買っている。

うちの愚弟が大興奮している以外、だれも
気がつきやしねぇ。

まぁ、ユニを脱いだらわからんなぁ・・・。

そのまま我々は朝一の北越2号で一路金沢へ。

そう、泉鏡花の金沢なのです。


先だって金沢に行つた時は
さでもなかつたが、
人の心は移ろいやすく。
時の流れに、世間の流れに
振り回されまいと、しっかと掴んだ先に
こぼれて落ちるは、紙魚でもでさうな古書の頁。

いつ、誰そのものとや、知れぬ。
油紙の薄いような上に、褪せた朱の蔵書印が。

表をかえして、題をみれば、高野聖

・・・ホントにスキなんです。
言葉が。そのリズムが。
その絵画的な文章が。

というわけで兼六園に続いて鏡花博物館に駄々をこねていきました。
歩いて抜けようと思ったのに
なんだか金沢マラソンに巻き込まれ・・・。
金沢の人は運動すきですなぁ・・。


★今日の毒書★
百物語怪談会―文豪怪談傑作選・特別篇 (ちくま文庫)泉 鏡花 筑摩書房
泉鏡花集 黒壁―文豪怪談傑作選 (ちくま文庫)泉鏡花集 黒壁―文豪怪談傑作選 泉鏡花, 東雅夫
筑摩書房