ピアノの日

幼稚園からピアノをやってましたが、結局、ソナチネとかブルグミュラー程度しかひけないまま・・
当時通っていたピアノ教室は、音大を目指す人たちが通う本格的かつ、スパルタレッスンで地元じゃ有名なとこでした。
才能がない上、練習嫌いで音感のない私は、レッスンの度に先生にこっぴどくしかられ、鉛筆で手首を刺され、演奏中にピアノの蓋を落とされ・・・おかげで、ピアノはトラウマです。

・・・でも最近、大人になって知りました。
「強制的にやらされるのではないピアノは楽しい」と。

ああ、子供のころにこの気持ちを少しでも判ってたら、
もう少しものになってたかもねぇ・・・。

**今日のごんち***
帰宅途中、墓地の傍を通過するんですが、
ちょうど、墓地が見えるところまで差し掛かったとたん。
なにやら、墓地の方から風にのって女性の話し声が・・・。

しかも、どうも墓地の中から聞こえてくる上、内容ははっきり聞き取れませんが、独り言のような・・歌声のような・・。

田舎道のことですので、闇を切り取ったようにボウッと照らす街灯は間をあけてボツンポツンとしかなく、あたりはまっくらやみ。
墓地の周りは川と田んぼ・・遠くに高速の灯がてんてんと続く以外は、ものの形も色も判然とせず・・・

もちろん、ちかくに人影はなし。
ひたひたとチャリンコを漕ぐ足が、無意識に速まり、なんとかやり過ごそうとした瞬間、風が凪いで。
一瞬の無音。

つづいて風の向きが変わった瞬間。
今度は真っ暗闇の川の中ほどから、大勢の人の歓声のようなざわめきが・・そう、まるで野球中継のような・・・?野球?

「次の阪神、9回の攻撃は・・・」

ラジオでした!!
後でわかったんですが、アライグマの魔の手から農作物を守るために、最近、うちの近所じゃ、畑に一晩中、ラジオつけておくのが流行りなんだとか!!

びっくりしたなぁ。もう!

★今日の毒書★
草迷宮 (岩波文庫)草迷宮 泉鏡花
幻想文学はおもしろい・・・